見学・視察・インターンシップ
幻と囁かれる日本短角牛
短角牛復活プロジェクトを菅与が立ち上げました。黒毛和牛の人気におされ生産が激減した日本短角牛。秋田県南部にも盛んに短角牛の競が行われていた地区もあり、昭和の時代は栄えていたようです。
短角牛の特徴は暑さと寒さに強く、気象や草地条件などの厳しい自然環境に適応できるよう改良されており、清涼な澄んだ空気を吸いながら新鮮な草を食べ、豊富な牧草に恵まれた広大な草原でのびのびと育てられています。その飼育方法は、雪に閉ざされる冬は牛舎の中で育ち、春になると広大な放牧地に母子で放牧され、秋には里におりてくる「夏山冬里」方式と呼ばれています。放牧期間中に自然交配も併せて行われ、3月ごろには、新しい子供が生まれるというサイクルを繰り返します。一般的な黒毛和種は濃厚飼料を基本として育成されますが短角牛は粗飼料に耐えるとともに、自然交配し子牛を生むなどの強靭な体が特徴です。自然と風土を生かした飼育方式といえます。
そして我社の最大の特徴である資源循環型システムにとても向いている品種だということが言えます。我社では食品リサイクルから始まり完熟堆肥を活用し飼料用作物(ホールクロップサイレージ、デントコーンサイレージ、飼料米等)を生産しております。
弊社の飼料用作物は遺伝子組み換えの心配等はなく安心・安全、且つエコ。放牧以外の時はこの飼料用作物と循環型飼料を配合し食べさせ輸入に頼らない資源循環型システムで飼育をしています。