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すがよ便り 2012.4.10



去る4月3日~4日、日本を縦断した爆弾低気圧による暴風はすさまじいものがありました。被害が全国でみられましたが、皆様はごぶじでしたでしょうか?

当社は、秋田、山形、岩手にある農場全てに被害がありました。その中でも、最も大きな被害があったのが、実は秋田県羽後町にある五林坂牧場なんです。羽後町は暴風の日から丸2日停電が復旧せず麻痺状態となりましたが、不幸中の幸いで農場は電気が使えました。

右上の写真は、その牛舎に電気がともる様子…ではありません。実は屋根がないのです・・・。パーラー舎、フリーストール舎、育成牛舎、子牛のいる哺乳舎と、ほとんどの牛舎が屋根を飛ばされてしまいました。

しかし牛は強いです!屋根が吹き飛んで暴風雪が吹き注ぐ中でもつぶらな瞳で耐えていました。元々寒さに強いので、むしろ平然としていて、あわてて復旧に駆けつけた従業員も、牛たちに「まぁまぁ、おちついて」と言われた気がしたとか。

震災から1年、備えることの大切さが身についていたせいもあり、震災時よりも建物の被害は大きかったものの、各農場ともにスムーズに復旧作業が進んだように思います。みんなの息もぴったり合っていて、災害に負けないぞという意識が強く感じられました。

震災の教訓を活かし、万が一の時のために用意しておいた発電機たちと大きなブルーシートは早速大活躍することになりました。

自然災害には勝ち目はありませんが、防災意識で結果は大きく変わるという事を身にしみて感じています。皆様も、災害時対策をどうぞお忘れなく!

すがよ便り 2012.4.6


4月4日、東北地方は暴風に見舞われました。秋田県にも深い爪痕を残しております。その状況は後日記事にいたします。
とりあえず今回は前回にひき続き、当社の「短角牛」についてお伝えします。

いよいよ出荷開始となりました、菅与の短角牛。
こちらがこれから出荷を控える短角牛です。出荷前にキレイに洗われたあとなので、クリクリの赤毛がひときわ綺麗です。

そしてこちらが・・・少しショッキングかもしれませんが、秋田の食肉流通公社さんの短角牛の枝肉です。このような形で流通する事になります。ご覧のとおり、赤身の部分が真っ赤なのがお解りいただけると思います。
短角牛は、霜降りの黒毛和牛と違い、脂身ではなく赤身の旨味を味わうお肉なんです。黒毛和牛人気に押されて絶滅しかかっていましたが、昨今のヘルシー志向から短角牛が高く評価されるようになってきた訳です。

また、短角牛は食欲大勢なのが特徴で、当社が培ってきた『資源循環型農業システム』にぴったりの牛でもあります。
食料自給率の向上、地域資源のさらなる利活用を目指して、当社では昨年度より畜産飼料用の「ホールクロップサイレージ」、「デントコーンサイレージ」、「飼料米」の生産規模拡大を図りました。
食欲大勢な短角牛に腹いっぱい自社製の飼料を食べてもらう事で、地域資源の循環はより深まります。今後の生産が楽しみです。今年度も菅与は『地球に優しい牧場づくり』をテーマに、全力を尽くして参ります。

すがよ便り 2012.3.29


今回は、試験的に出荷開始となった、当社の「短角牛」についてお伝えします。

待ちに待った幻の和牛『短角牛』が、いよいよ出荷開始となりました。そして今行っているのが、短角牛の料理の考案です。

おかげ様で地域のお店から「ぜひ短角牛を使わせて下さい」との引き合いがあり、長らくお待たせしましたが、ようやく具体的にお料理のお話ができるようになりました。

先日試食した当社の短角牛は『さがり肉』でしたが、赤身もしっかりしていて、思った以上に柔らかく(硬いと思っていました)満足の行くお肉でした。

他にも、赤モツ、白モツといったホルモンも扱うので、良い加工品ができないか試作・考案中です。この試食会も近日中におこなわれます。

短角牛は脂身が少なくとてもヘルシーなお肉として、密かに注目を浴びていますが、「幻の和牛」と言われるほどに頭数が期待できず、滅多に皆様のお口元へはお届けできません…。
せめて加工品という形でもお届けしたいと思い、開発に励んでおります。
がんばりますので、どうか楽しみにお待ちください!

すがよ便り 2012.3.7



今回は、先日行われた「TMRシステムづくりにむけたシンポジウム」についてお伝えします。

去る3月1日、2日、秋田県農業公社様主催の「水田地域におけるTMRシステムづくりにむけたシンポジウム」が、横手プラザホテルにて開催されました。

当社では、『五林坂牧場、地獄からの脱出』のエピソードを踏まえ、五林坂牧場のTMRの変遷と今後の課題について発表させて頂きました。

(1)TMRの現状
自給飼料とエコフィード中心のTMR
徹底したコスト削減と乳量増産

(2)TMRの変遷 (過去→現在 で表記します)
1.購入飼料中心のTMR → 自給飼料とエコフィード中心のTMR
2.自給飼料を大量に使用 → 自給飼料を有効的に使用
3.補助的にエコフィード → エコフィード中心(使用前には必ず栄養成分検査)
4.配合飼料を大量に使用 → 配合飼料は最小限に使用
5.配合飼料による乳量増産 → 採食量による乳量増産
6.給与量のコントロール → 残飼量(食べ残した餌)のコントロール(短角を飼う事により残飼を削減。残飼ゼロに成功)
7.メーカー・コンサル主導→ 五林坂主導(自社の実験により事故削減、乳量増産に成功)

<2011年1月と2012年1月の業績の比較>
平均乳量 23~28kg→33~35kg(一頭あたり)
総乳量 3500~4100㍑→5900~6600㍑(一日当たり)
死亡頭数 5頭→1頭

シンポジウムでは、各分野の先生方から『米の多面的な利用』について様々な事例やアイデア・アドバイスをいただき、実り多い二日となりました。自社のためにという事だけでなく、米の産地秋田の未来のため、そして今の日本におかれた立場から何をしなければいけないのか、見直す良い機会を頂きました。

すがよ便り 2012.2.24

今回は、TMRシステムづくりにむけたシンポジウムについてご案内いたします。

来る3月1日、2日の2日間、秋田県農業公社様主催の「水田地域におけるTMRシステムづくりにむけたシンポジウム」が、横手プラザホテルにて開催されます。

何やら難しい名前が出てきましたが、TMRとはtotal mixed rations, complete rationsの略で(余計難しい…)、畜産のエサとなる飼料を効率よく混合して合理的な給餌をする事です。

秋田県は代表的な稲作県なので、この資源を活用してもっと良い畜産システムを作りませんか?という事を実例を交えて意見交換するシンポジウムが開催されるわけです。当社では、五林坂牧場をモデルに地域の取り組み例として、農場長が演壇に立たせて頂きます。

もしもご興味のある方、未来の畜産を考えるとても良い機会ですので、ぜひご出席ください。

すがよ便り 2012.2.20

今回は、笑子豚のお料理レシピ「豚丼」をご紹介します。
こちらの豚丼は、菅与ブログのトップ画像で使っているものですが、ありがたい事に食欲をそそるとのご好評をいただきましたので、作り方をこちらで紹介させていただこうと思います。
ひと手間加えた豚丼を皆さんもぜひお試しください。

≪作り方≫
①まず笑子豚バラを一センチの厚切りにし、蒸し器で10分蒸します。この時、水の中に日本酒を少々入れて蒸してください。
②蒸した後はすぐ焼きます。この時、フライパンには油はひかないようにして下さい。もし焦げ付くようなフライパンであれば、肉の脂身を加熱したフライパンに塗りましょう。
③焼けてきたら、焼き肉のタレ(野菜たっぷりの東成瀬のタレ)をかけて焼きすぎないように焼きます。

以上で完成です。あとはお好みで薬味をのせてお召し上がりください。
ポイントは、柔らかい肉を酒の入った蒸気で蒸すことにより、より柔らかくなることと、くせのない脂身を美味しくヘルシーにいただくってことですね♪皆さまもお試しください。

すがよ便り 2012.2.13



今回は、1月27日に行われた菅与の新年会についてお伝えします。

当社の新年会は、社員だけでなく秋田県内の関係者様をお招きして盛大に行うのが毎年恒例となっております。皆さん顔なじみのたのしい宴です。

新年会の挨拶の中では、やはり昨年の震災の時、皆で苦難を乗り越えた話なども出ました。忘れられない、忘れてはいけない2011年となりました。そんな挨拶の中で、安川様のご挨拶が私は特に印象に残りました。「退職した私のひとつの喜びは、株式会社菅与の成長です。いろいろな苦難がありましたが、それにも耐え、新しい事業へと挑戦する菅与を見ていると、本当に嬉しく思います」。安川様は、本当にこの会社の事を、自分の事のように考え、共に悩み、喜んでくださっているんだなと、しみじみ感じました。

出会いは仕事を通じてだったかもしれませんが、それを超えた友情がここにある・・・。「共に生きる仲間」としていつまでもお付き合いできるのは素敵だなと思いました。

そんなこんなで、お酒もすすむと右の写真のような状態になってきました。以前もすがよ便りでご紹介した佐々木さん、こう見えても凄い方なんです!(と言うのも失礼ですけど)。

そして、皆さんワイワイと3時間ほど楽しみ、2次会へと向かって行ったのでした。
今年もこうして皆さんに会える事が、幸せです。今年も菅与はがんばりますよ!

すがよ便り 2012.1.31



今回は、菅与がこれから取り組む「子育て支援事業」についてお伝えいたします。

去る1月21日、菅与では社長と各部門の責任者が集まって、子育て支援事業の説明と行動計画を発表する会議を行いました。

今、世の中では母親の産休は浸透しているものの、父親側の休暇制度はまだまだ社会に浸透していないのが現状ではないでしょうか?そこで当社では、子育てしやすい会社づくり、地域づくりを目指して「子育て支援」を会社の事業に取り込み、しっかりと運用する計画をたてる事にいたしました。

具体的には、お父さんが出産時及び三歳に達するまでの養育のための休暇制度を導入する事と、全員がそれを理解して実践するように社内で周知徹底する事です。

ほかにも、菅与では楽しい食育イベントとして「収穫祭」を開催して、社員とそのご家族、近隣にお住まいのご家族に参加していただいて、自社で収穫した様々な農畜産物を囲んで食育活動を行うことを計画しています。

さらに、地域の子どもたちのために菅与が出来る事として、「子ども参観日」を設けて、保育園や小中学校のみなさんに牧場見学や資源循環型農業を知ってもらう見学会などを計画しています。

期間はかかりますが、職場の環境づくりと地域づくりのために出来る事をひとつずつ実践していこう!という、キックオフ的な会議となり、会社としてまた新たな一歩を踏み出しました。

すがよ便り 2012.1.25



今回は、コラーゲンたっぷりの牛すじ料理についてお伝えします。

当社は食肉加工業者さんとお取引がある関係で、笑子豚や笑子牛のお肉を、業務用ルートで仕入れる事ができます。そんな当社の女子の間で今流行っているのが「牛すじの煮込み」です。

右の写真(→)の見慣れないちょっとグロテスクな物体が・・・牛すじの姿でございます。あんまりじろじろ見ると微妙な気持ちになってきますので、ここは深く考えずテキパキと作業をすすめます。

牛すじは、大きな鍋で煮流しを3回ほど繰り返し、その後鍋から取り出して包丁で3センチくらいの大きさに刻んでいきます(私は出刃包丁を使います)。これで仕込み完了。

ここからは、長くコトコト煮込むので適当な鍋にうつし、調味料と薬味を加えて弱火で煮込みます。
(材料)
笑子牛の牛すじ、ネギ、生姜、味噌、醤油、酒、キムチの素

途中でつまみ食い 味見もしつつ、煮込む事一日半・・・
プルップルの「牛すじ煮込み」が完成!

これをお昼休みに工場の皆で頂きます。工場を訪れるドライバーさんや業者さんにもふるまって、温まっていただきました。

この他、内臓系も格段においしいと評判です。女子の間では料理自慢話がたえません。乳酸発酵飼料で育てた当社の豚や牛の内臓は、綺麗でプルプルとして臭みもほとんどありません。(と言っても味わってみないと分かりませんよね~)
内臓、牛すじが欲しい方は、私(食品リサイクル工場の菅原)までお電話ください♪

(株)菅与 食品リサイクル工場 0182-35-5858

すがよ便り 2012.1.18

今回は、笑子豚を使った商品開発をお伝えします。

笑子豚は「脂身がおいしい」とよく言われます。私は「お肉の部分もおいしいですよ」と返しますが(笑)、多くの料理人の方に、「この脂はうまみがしっかり入っているのに、しつこくない」とのご評価を頂いています。

それゆえ「スペアリブ」の味といったらもう・・・想像だけでよだれが出るほどのものです。そんな自慢のスペアリブを加工食品に出来ないかどうか、今商品開発を進めております。

色々試しましたが、お気に入り調味料「東成瀬加工所の焼肉のたれ」と「○○○(秘密)」に漬けこんで蒸し焼きにしたスペアリブが、ダントツにおいしかった!ということで、商品として再現できないか検討中です。
レトルト食品にするのか、冷凍食品にするのか、テスト品はこれからですが、すごく楽しみです。

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