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すがよ便り 2011.5.11




今回は、湯沢市の株式会社メルコレディ様をご紹介いたします。
メルコレディ様は、あきたこまちを100%使用した「こまち麺」をつくってらっしゃいます。

「こまち麺」はかなりコシが強く、お米独特のモチモチ感もある新しい食感の米麺です。小麦アレルギーの方でも食べられる麺としてテレビでもたくさん紹介されているんですよ。

小麦を使ったに比べ低カロリーなのに腹もちがよく、女性にリピーターが多いそうです。茹で時間も3~4分とお手軽。冷たくひやしてつるりとざる麺で頂くもよし、とろ~り中華スープで温麺として頂くもよし・・・。なんだかお腹がすいてきました!

半生麺なのになんと1年も日持ちするので、実は震災直後、非常食としてものすごく売れたそうなんです!
まぁ、私なら非常食で買っても、我慢できずに早々と食べてしまうパターンですよね。

さて、そんなメルコレディ様も、食品リサイクルにご協力頂いております。排出される食品ロスは、薄く伸ばした麺生地と麺の端(切れ端)などです。麺を均一にのばす際に厚さが厚過ぎても薄すぎてもダメなのだそうです。製品にできないものは当社に運ばれます。

こまち麺はそのままでは固いので、乳酸菌入りの水に一晩漬けてからカット作業に入ります。こうして出来たこまち麺は色鮮やかでのど越しも爽やかで、うちの笑子豚に大人気です(笑)
餌箱に入れたとたん、すごい勢いで飛びつきますから…。
こうして、メルコレディ様は「あきたこまち」を無駄なく、資源循環型農業に大貢献されています!地産地消にもつながっていますね。

「こまち麺」を食べてみたくなったあなた!今すぐどうぞ♪
株式会社メルコレディ様 ホームページ

すがよ便り 2011.5.6



今回は「練乳」と「クリーム」の食品ロスについてご紹介します。
当社の食品リサイクル工場には時々こうした練乳やクリームなどの業務用一斗缶が納入されます。未開封ですがこれも食品ロスです。「なぜ?」と思われるかもしれませんが、これらは商品の外観に傷がついたため流通出来なくなった食品ロスです。

中国の餃子事件以来、このように商品の外側(缶や段ボールなど)に傷がついた商品は廃棄扱いとなり、食品ロスがますます増える傾向になりました。少しでも怪しいと思われる外傷が付いた商品は工場から出荷せずに廃棄する事になっています。これも「食の安全と安心」を保つためという事になります。

この練乳とクリームは、当社ではリキッドフィーディングの乳酸発酵を促す、最高の補助食品的な役割を果たします。
また、リキッドそのものにも甘さが残るので、豚も喜んで食欲が増します。甘いものを喜ぶのは人も豚も同じなんですね。

私たちの「食の安全」を確保するために、本当に色々な食品のロスが排出されている事がお分かりいただけると思います。食品が作られる限り、食品ロスは生まれて行くものなんです。

「食品リサイクル、資源循環型農業を実践している企業があるので、日本もうまく資源が回っているのかな」とお話しされていた大学の教授もいましたが、当社でリサイクルできているのはごく一部。実際は残念ながらまだまだ焼却処分されている食品ロスはたくさんあります。もっと日本全体にこの取り組みが広がって行く事を私たちも望んでいます!

当社は環境省『東日本エコフィード推進協議会』の会員企業ですので、「私たちも食品リサイクルを始めたい!」という企業様、ぜひお声かけください。(お問い合わせ先 0182-35-5858)

すがよ便り 2011.5.2




先日、ABS秋田放送様が番組の取材のため食品リサイクル工場とサンライズ五林坂牧場に来られました。
3月11日の大震災で餌の流通が完全に停止してしまった東北地方ですが、その中でどのようにして危機を乗り越えたのか、などの質問からはじまり、結構深い部分までお話しが進みました。メディアの方々も相当勉強されているんだなぁと感心いたしました。

私たちはというと…普段は明るく楽しく笑顔で仕事をしていますが(△笑顔→○ゲラゲラ笑っている)、カメラを向けられると人形のように固くなり「顔が怖い…」という状態になってしまいました。場長はNGを多発し、慣れるまで相当時間がかかったため撮影スタッフの方々には大変ご迷惑をおかけしました。

収録の際も申しましたが、今回の震災で飼料メーカー様が大きな被害にあわれ、東北の畜産は大きく揺らぎました。
私たちの業界の餌の流通経路や安全確保のあり方に大きな問題がある事に気付かされました。
リサイクル飼料を生産している当社であっても、お取引先様にご支援ご協力をいただきながら、どうにかこうにかギリギリのところで乗り越えられたといえます。
モノや技術だけでは必ず限界があります。大切なのはネットワークだという事を改めて実感した1ヶ月間でした。

今回の災害を期に、環境にやさしい牧場づくりとして食品リサイクルに力を入れて行く事はもちろんですが、社内外の「共栄共存」のネットワーク作りにも、力を注ぎたいと思っています。

すがよ便り 2011.4.26


当社は食品リサイクルに「リキッドフィーディング・システム」を導入していますが、この装置を使わずに発酵飼料を作ることもあります。そこで今回は、食品ロスでつくる手作り発酵飼料をご紹介します。

発酵飼料の作り方はシンプルです。食品ロスの「おから」に「乳酸菌」をかけよくかき混ぜ、次に、それをポリドラムに移しかえて、ビニールで密閉します。こうすることで嫌気状態となり発酵します。

発酵飼料を食べさせはじめてから、牛たちはとても喜んで餌を食べるようになり、乳量もグンと上がりました!乳酸菌のチカラって凄いですね。

シンプルに見える発酵飼料作りですが、発酵は気候や温度によって進み方が全く違うので、ここは農業試験場の方々や、プロの方々と一緒に研究している最中です。

まだ試験段階ですが、すでに良い結果が出始めているので、今後が楽しみです!

話は変わりますが、写真の青いポリドラム・・・凄くいいんです!
これは湘南香料様から譲り受けたもので、「リサイクル品」です。とても丈夫で、軽くて、傷みにくい!ということで今や工場では手放せない存在です。しかも、このポリは土に戻るというからかなりのスグレもの!とても気に入っています。

資源ごみに出す事だけがリサイクルではありません。すぐに再利用できるならもっと良いリサイクルだとおもいます。こうした取り組みも「地球にやさしい牧場づくり」の一貫かな!とおもっています。

すがよ便り 2011.4.19


震災から1ヶ月が過ぎ、当社の食品リサイクル工場への食品ロスの供給も安定してきました。
食品ロスが出始めたという事は、復興が進み食品メーカーさんが通常稼働し始め、商品も出回り始めたという事ですから、嬉しい事です!
リサイクル工場の従業員の皆さんも、『なかなかいい感じになってきたね!』と口をそろえて喜んでおります。
陽気な小西君は、いい感じになりすぎて半袖です。まだ雪が残っているというのに・・・テンションが上がり、ひとりサマータイムモードに突入しかかっている彼を、リサイクル工場の皆は誰も止めようとしません。春ですからね!
こちらは桜が咲くのは4月末頃から、まだまだこれからなんです。

この日は一関のお豆腐屋さんから納入いただいた食品ロスの分別でした。久しぶりのお豆腐の入荷に皆さん大はりきりです。
安定してきたとはいうものの、まだ原料は少ない方です。被災地でがんばっている皆さんを思って、皆さんの食卓に明るい話題と笑顔をご提供できるように、豚や牛を一生懸命育てます!

すがよ便り 2011.4.14


今回も、地震による食品ロスについてお伝えします。
先日4月7日夜の大きな余震の影響で、今度は「味噌」の食品ロスが大量に納入されました。
食品ロスになった原因は「地震の揺れで、もしかしたら異物が入ったかもしれない」、「うまく発酵ができていない」などでしたが、この塩分の高い「味噌」も食品リサイクルできます。

当社の牧場では牛にお味噌汁を飲ませています。ビックリされますが、本当にお味噌を水で溶いて牛に飲ませています。
産後の牛にとって、とても良いミネラル分の補給になるんですよ。
しかも、牛に味噌汁を飲ませるというのは、昔から牛飼いの間では当たり前のことだったそうです。

今回は数百キロという大量の入荷になりましたので、サンライズ五林坂牧場にとっては本当に有り難い食品ロスとなりました。
メーカーの皆様、ありがとうございました。

すがよ便り 2011.4.12


今回は、地震による食品ロスについてお伝えします。
先日4月7日夜の大きな余震の影響で、その後、納豆が大量に入荷しました。
原因は地震そのものではなく「停電」による影響でした。温度制御ができなくなったため、容器の中で発酵中の製品が発酵できずに食品ロスとなってしまったそうです。
実際に容器を開けてみると、粘りの少ない納豆という感じでした。商品に出来なかったのは残念ですが、大豆の発酵物なので飼料の原料としてとても良いものです。栄養価も高いですし、製造面でもすぐ発酵タンクへ入れ餌としてすぐに使えるからです。無駄なく有効活用させて頂きます。

分別作業(納豆だけを取り出す)は全て手作業のため、分別作業隊にとってもありがたいお仕事をいただきました。
納豆はタレやシート、からし等を全部容器の中に閉じ込めてから発酵させるので、納豆以外のものが入らないように1パックずつ分別して行きます。
まだ余震は続きますが、農場の笑子豚のために製造を止めることなく私たちもがんばります。

すがよ便り 2011.4.5



今回は、牛の競(せ)りの様子をご紹介します。
先月9日、由利家畜市場に行ってまいりました。育てた牛を売るためです!
競りの現場はまだ寒い季節だというのに熱気でムンムンでした。競りの前に、自分たちが育てた牛の毛並みを念入りに整えます。牛を最高の形でお披露目するわけですからね。
でも、牛もなぜ今ここにいるのかは察しています・・・育てた私たちにいつもと違う声で「モーモー」鳴いておりました。愛情たっぷりに育ててくれた親との別れの時ですからね・・・。
実際、一生懸命育てた牛を売りに出す事は、寂しい事です・・・。が、高値で買い取ってもらえると一生懸命育ててよかった・・・と複雑な心境になります。

競りの会場に入ると、電光掲示板に「品種、雄雌、値段」などが表示され、目にも止まらぬはやさで次々に入れ替わっていきます。競りに参加する人たちはボタンを持っていて、そのボタンを押して価格を競り合います。牛の競りは1頭1分くらいで終わってしまい、新しい買い主へと引き渡されていきます。あっという間なんですね。

秋田県の市場は毎月9日に行われます。来月は岩手の市場に行って短角牛を買ってくる予定です。牛を育てる人の気持ちが分かるからこそ、買った後の牛の世話にも身が入ります!

ちなみに今回行って来た由利家畜市場は、防疫面が徹底されていて入場の際、車全体の洗車などがありとても安心できました。

すがよ便り 2011.3.30



今回は少し明るい話題にしたいとおもいます。
震災後、当社の食品リサイクル工場では分別作業のいる食品ロスが少なかったため、少しの間「分別部隊」はお休みして頂いておりましたが、先日より全員出動できるようになりました。

久しぶりの出勤にスタッフは『もう食品リサイクルの仕事したくてボランティアでもいいから出勤しようと思ってたとこだよ~』とか、『家にいると暗い話題ばかりでうつ病になっちゃうよ・・・』とか、『早く早く!被災地にお肉を届けるためにがんばらないと』などなど、待ってましたとばかりに皆さん作業に取り組んでくれました。

震災後、一時はどうなるかと思いました。しかし、関係会社の皆さんや社員のみんながまだ電気もままならない時から必要なもの、必要な情報を集めてくださり、本当に一致団結して取り組んでくださいました。私たちも出来る事をお返ししました。本当に困った時に支え合える仲間がいるという事は幸せだと感じました。

社長の菅原が大好きな言葉、『共栄共存』。
自分だけ生き残ろう、自分だけ大きくなろうとしてはいけない、と言っていたその意味がとてもよくわかりました。

おかげ様で、リサイクル工場もフル稼働となりました。「こんな時にこんなに食品ロスがあるなんてもったいないね・・・」と私がいったら、リサイクル工場の皆は「あたしたちが出来る事ははこれで育った豚を被災地に届ける事なんだよ~!社長さんにお願いしようね~」と逆に言われてしまいました。
そうなんです!今私たちができる事は美味しいお肉をたくさん被災地に届ける事!元気を出していかないと。
それにしても、分別部隊は仕事も早いですがいつにもまして笑い話が弾んでいます。みんなが来てから私も笑顔が増えました。本当にこの方たちは強いな~と思うのでした。

すがよ便り 2011.3.18

食品製造業者様へお願いがございます。
一部報道もされております通り、今回の大地震により、太平洋沿岸の畜産飼料メーカー様の工場が全壊し、畜産業界は深刻な状況を迎えております。豚や牛(乳牛を含む)の餌となる飼料の入手が非常に困難な状況にあり、このままでは今後皆さまの食糧資源となる、豚、牛、牛乳の供給ができなくなってしまう恐れがあります。
当社では食品リサイクルによる飼料の製造・供給を行っておりますが、農場の豚、牛を生き残らせるためにはまだまだ食品ロスが足りない状況です。食品ロスをおもちの食品製造業者様は、何卒ご協力のほどよろしくお願いいたします。

【食品ロスの種類】
おから、豆腐、納豆、麺類(生、生地、乾麺)、牛乳、酒粕、お菓子、パン、豆類など

なんでも結構ですのでお願いいたします。
詳しくは、食品リサイクル工場までお電話よろしくお願いいたします。
TEL 0182-35-5858 菅原

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