今回は、障害者雇用の講演についてお伝えします。
先日、横手養護学校様からのご依頼で、横手養護学校高等部見学会の雇用受入企業講演を行いました。
参加された方々は主に、企業様、生徒さんの親御さん、先生方で今までの講演とは違いとても刺激的でした。
特に、これから就職に向けてがんばっている生徒さんのご両親は真剣な面持ちでお話を聞いてくださいました。
秋田県では、健常者であっても就職率が低いのが現状です。
障がい者となると、全国最下位でかなり難しい状況となります。
さらに、障がい者の職場体験をお引き受けしてくださっている企業様のご意見を伺うと、「職場体験は構わないが、なかなか就職には結び付けられない」というのが現状のようです。
これは深刻な問題なのです。
親御さんにしてみれば真剣そのもので、わらをも掴む想いで職場体験にわが子を向かわせているわけですが、そこには大きな想いのギャップが存在しています。また、親御さんと生徒さんとの想いのギャップもあることが多いようです。それについても、認識を深めていかなければなりません。
受入企業様も、生徒さんの能力、取り組み姿勢や態度などを、総合的に判断して、企業の力となる人材を雇用しなければなりません。
双方の主張の折り合いをつけるのも難しく、平行線を辿っているのが現状なのです。
そこで、弊社では今回の見学会で、限られた時間ではありますが、生徒さんが行っている実習を、生徒さんと一緒に体験してみようという企画をし、当日、「陶芸」の実習を実際に体験する事になりました。提案させていただいた手前、不安もありましたが、実際にやってみるとそれらは全て杞憂に終わりました。
全員が楽しむことができたからです!笑顔あふれる楽しい時間でしたが、お互いの心の間にあった「もや」が少し晴れたような、有意義な時間でした。まずは、養護学校の中の事を私たちはもっと知って、「理解」を深める必要があるのかもしれませんね。