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すがよ便り 2011.7.6




今回は、当社の中国人労働者の日本語教室についてお伝えします。

菅与では日本語の読み書きに不安のある中国人労働者に、週3回、1回1時間半の授業を行っております。
日本語教育の内容は、小学一年生の「あいうえお」、「アイウエオ」の読み書きからはじまりますので、本当に初歩からの教育です。教育は妹が担当しています。

この日の授業は「ももたろう」の絵本の朗読と、その意味を知るというのを課題とした授業です。絵本は読み方が分かりやすく区切ってありますので教材にぴったりなのですが、今回の「ももたろう」は昔の言葉が入ってくるので、少々混乱しておりました。
「しばかり?」、「どんぶらこ?」、「もち…あげる?もちあげ…る?」といったような質問が多く出るようになり、見るみる成長して行くので嬉しくなります。とにかく皆さん勤勉です。

私の担当は週に1回、皆さんと一緒にスーパーに買い物に出かけます。スーパーは重要なライフライン、この教育も大切です。
とはいえ、皆この日をすごく楽しみにしててくれます。

「これはなんですか?」、「これは何色ですか?」、「これはどのように食べますか?」、「これは甘いですか?」などなど、もう質問責めに合いながら、笑いながらお買物をします。
私は逆に「これは中国ではなんていうんですか?」と必ず聞くのですが、発音が難しすぎて全部「ダメ~」って笑われます。
中国の皆さんは、こちらに働きに来ているのに、私にアイスをプレゼントしてくれたり、コーヒーをおごってくれたり、とても優しくしてくれます。(私たちが女性だからかな?)

妹は今彼らから中国語を習い、私は中華料理を教えてもらっています。おいしい香辛料を分けてもらったり、蒸す、炒める、揚げるなど料理方法の違いを、たどたどしい言葉で表現し合うのも、また楽しいです。

「お金のために働く」という部分は変わらないかもしれませんが、日本の心、人のあたたかみを感じて、働く事に楽しさとやりがいを感じてもらえたら嬉しいです。